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Block-0477
画像#0477

使用例です。
Layout-0408
画像V0408

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「三つ山」は家紋風の名前か?

Block-0415  Block-0416
画像#0415          画像#0416

このブログでは、これまでこの型のデザインを「青海波」として扱ってきましたが、家紋風の名前の付け方で「三つ山」という名前もありうることをお話したいと思います。


このブロックの名前について過去に不思議ないきさつがありました。
ブロックコレクションの3大サイトと言えば、NHKに取材・放映された「江戸っ子散歩日記」と「ブロック塀のある風景」、建築専門雑誌に掲載された「Let's BLOCK !」だと思います。これは大方の賛同を得られると思います。
掲載されたブロックデザインの数は、「江戸っ子散歩日記」が約250種、「Let's BLOCK !」が450種以上、「ブロック塀のある風景」が600種以上で、蒐集数の上でも他を断然引き離しており、問題ありません。

上のブロックデザインで、「江戸っ子散歩日記」は#0415を「三つ山」、#0416を「日の出」と名付けていて、名前の変更はありません。
「Let's BLOCK !」では、記憶に自信がありませんが、最初は、左側を「青海波」、右側を「バリエーション」としていましたが、後に「三つ山」に変わりました。
「ブロック塀のある風景」では最初は左側を「三つ山」、右側は忘れました。後に両方とも「青海波」に改めています。

果たしてどれが正しいのでしょうか。


終戦後ようやく復興の兆しが見えてき始めた昭和20年代後半から30年代の始め、まだまだいろいろな面で日本色が色濃く残っていました。
そんな折、急増する住宅建設の需要にブロックが一役買いました。特に家の周囲を囲む”塀”に用いられることが多く、その見た目のデザインのお手本として”家紋”に目が向けられたことは容易に想像のつくことです。実際に作られた模様の多くが家紋の模様に似ています。
そんな中、日本の着物や工芸品や生活用品にほとんど表れてこない模様「三つ山」をブロックのデザインに利用するというのは、流れとして理解しづらいのです。それどころか枠を世界に拡げても「三つ山」をモチーフにした工芸品や日用品が、”ゼロ”ではありませんが極めて少ないのはないでしょうか(東アジアで見たことがあります)。文化史、生活史として民衆が慣れ親しんだという感じが薄い気がします。
しかし現実には存在するのですから、何かカラクリがありそうです。
一方、「青海波」は洋の東西を問わず、古い時代から使用されてきた、よく知られた図柄です。これがデザイン候補になるのは極めて自然だと思います。
日本全国津々浦々、どこに行っても「青海波」デザインのブロックを見ます。つまり多くの人が「青海波」に慣れ親しんでいるからではないでしょうか。


ではなぜ「三つ山」と呼ばれるようになったのでしょうか。

「青海波」には三つの半円形模様が使われています。
半円形の形は遠くから眺める「山」に似ているとして、これを「遠(=とお、と読む)山」と言います。つまり、「三つ山」は「遠山」が3個並べられた形をしています。

もう少し詳しく見ていきましょう。
この”3個の模様を使う”=”3個の模様の並べ方”にカラクリの秘密があるように思います。

まず、同じ形で同じ大きさの3個の模様を直線的に並べるのは ①並び ②持ち合い ③違い などの手法があります。これらはこのブログの中で始終使用していますから、説明の必要はないでしょう。

次に同じ形、同じ大きさの3個の模様を三角形に並べる手法があります。そのうちの一つは円形の中に模様を収めてしまう方法です。
模様には「頭」と「尻」がありますが、それを3個揃えて円の中心に向けることにより「(頭合わせ)三つ✕✕紋」あるいは「(尻合わせ)三つ✕✕紋」が生まれます。( )の中は省略されて呼ばれることがあります。
これらの紋の特徴は3回回映軸(120度筒回転させると同じ模様が表れるもの)を」持つ、つまり平たく言えば上下方向におかれた模様と、斜め方向におかれた模様とがあることと、中心から3つの模様への距離は等距離であること、ということです。
ちなみに「三菱」は「頭合わせ三つ菱紋」が省略されて呼ばれるものです。徳川幕府の「葵の御紋」は「頭合わせ三つ葵紋」です。
ついでに「葵紋」の仲間には「(一つ)葵」、「四つ葵」「五つ葵」や「尻り合わせ三つ葵」紋もあります。
また”梅の花”を割り模様にした「三つ割り梅紋」もこのグループにはいります。

最後に同じ形、同じ大きさの模様3個を、三角形の位置に並べながら同じ向きに整列させる並べ方があります。これを「三つ盛り」と呼びます。この紋の特徴は、① 同じ形、同じ大きさの模様が上下方向に整列していること ② 中央の模様が他の2個より高い位置にあって頂点に位置する、残り2個は同じ高さで三角形の底辺に位置する ということです。
「三つ盛り紋」をイメージし易くするため、このグループに属するグループをブロックデザインで示しますと、次のようなものがあります。

Block-0411 Block-0393
画像#0411(再掲)    画像#0393(再掲)

ここであらためて画像#0415のデザインを見てみると、まさに「三つ盛り」型に「遠山」が並べられていることが分ります。


さて本題の「三つ山」です。もうお分かりと思いますが、「(遠=とお、と読む)山紋」が三つ上向きに並べられていることが確認できました。したがってこの場合「三つ(盛り)(遠)山紋」と呼ぶのが最も相応しいと思います。

どなたかが「職人さんがそう呼んでいる。」と言う趣旨の発言をされたように記憶していますが、作ったご本人がそう呼ぶのならそれに倣うのが一般的だと思うのですが、その職人の方が紋様を間違えてそう思い込んでいたとしたらどうでしょうか。本来、単純に「三つ山」と言う時そのイメージは「頭合わせ三つ山」を想像しますから。
あるいは、気の短い方なら「三つ(盛り)(遠)山」 ⇒ 「三つ(盛り)山」 ⇒ 「三つ山」と短縮していったと考えると説明は着きます。したがって「三つ山」はあながち間違いとは言えないのです。もちろん積極的にこれが一番正しいとも言えません。

おそらく、伝統的模様である「青海波紋」をブロックデザインにするとき、ブロックの表現スペースを考えれば、波の一部を切り取る必要があります(参考図のように)。
青海波図案
参考図
青海波模様のトリミング

青海波模様の一部を切り出したものを原型とし、ブロックに成型すれば画像#0415のようになります。
また、画像#0416が#0415と同系列のデザインであることは誰が見ても分るでしょう。参考図でトリミング位置を少し変えれば#0416と同じようなデザインになることも明らかです。「三つ山」と「日の出」などという異種のものを発想する方が、たとえ職人の命名であっても、不自然です。

しかし「青海波」は連続模様ですが、画像#0415はどのように並べても連続模様には見えません。むしろ「山」のイメージの方が相応しいくらいです(もっともこれは漢字文化圏の人の反応かもしれません)。逆に「山」という字を丸く表現すると#0415のようになるでしょう。
家紋に明るい人なら分ると思いますが、調べてみると「三つ遠山」や「三つ寄せ山」はすでに家紋に乗っていますが、幸いなことに「三つ山」はまだ空席になっています。空席があるなら他の人が間違えてもそれは間違えた人が十分下調べをしなかったことに原因があります。ようするに早い者勝ちです。

そういういくつかの条件が重なって「三つ山」は生まれたのではないでしょうか。
蓋し、「青海波紋」を切り出してブロックに成型してみると「山」のように見えたというところが最もプリミティブな「三つ山」誕生の瞬間だと思います。それ以外は後から取って付けた”怪しげな伝説"に過ぎません。
このように「三つ山」は「山」から出てきた意匠というよりは、東西共通のベースとしての「青海波」から派生してきたと考える方が自然だと思います。

最後に、ではどの呼び方がよいのでしょうか?

私は「青海波」説を採っていますが、どれが正しいかと問われると、「青海波」説も「三つ山」説も、両方正しいと思います。ご自分の考えでどちらをお使いになってもよろしいかと思います。ただし「日の出」はあまりにもかけ離れています。

皆さんもご存知と思いますが、”井”の形をしたものを、もともとは「井桁」と呼んでいたらしいのですが、家紋では「井」形のものを「井筒」、立角様のもの(「井」を45度傾けたもの)を井桁と呼んでいます。このように言葉というものは変わる可能性があるものですから、あまり固執しない方がよいかもしれません。


画像#0415 あるいは#0416 を「松」と命名しておられるメーカーさんがいらっしゃいます。
このデザインから「松」を連想された想像力には敬意を表しますが、それはその場での一瞬の印象であって、詳しいストーリーがないと、にわかには納得しづらいです。

このブログでも5月21日に「松紋」型ブロックをご紹介しましたが、ほとんどが地抜き型のものです。それも”光琳松紋"を変形したと思われるものがほとんどです。
透かし型の「松紋」型ブロックはまだ見たことがありません。見つけたら自慢できそうです。
画像#0415を「松ぼっくりに」や「松傘」に見立てるのはありかなと思いますが、「松」の樹木に見立てるのは無理筋ではないでしょうか。確かに歌舞伎などの舞台では枝もたわわな松の木が描かれたりしていますが、ちょっと感じが違うと思うのです。

もちろん商品名については第三者が口出す筋合いはありませんが、「青海波」または「三つ山」で不都合なことがあるのでしょうか。それとも新しいデザインの工夫をしたとか、製法に新しい方法を開発したので従来のイメージを一新したかったのか、あるいは何かほかの理由があるのでしょうか。従来の命名を「松」に変えて売り上げが伸びたのでしょうか。是非そうであってほしいと思います。


この「松」の例に限らず、ブロックメーカーが勝手に名前を付けたブロックの模様があります。最近見たものでは

Block-0417
画像#0417

このブロックを見て、花をイメージされる方は結構大勢いらっしゃいます。メーカーさんは「梅」の花だとおっしゃるのですが、梅の花弁は5枚です。横にある櫛状の模様はなんでしょう???
家紋集を見ていただければ分ると思いますが、私は「赤鳥紋」にそっくりだと思います。
このデザインは大変人気があるようで、全国的にあちこちで散見できます。面白いことに、散見できる地域は全国バラバラなのに、模様自体は地域差がなく同じ形をしています。

以上のように、メーカーだからと言ってデザインを正しく理解しているとは限らないことがあります。(もとより家紋的な見方がすべてではありませんし、デザインを見た人の印象は人により異なるでしょうけど。)
最近は家紋のことが分らない方が多くなってきていますので、正しい知識を残していくことも大切だと思うようになりました。

地抜き(型抜き)ブロック(13) ─ 2穴: 「家紋で説明できるのか」 ─

このブログではブロック塀の模様をできるだけ日本の伝統文様で説明、命名しようとしています。その具現的な形として「家紋」をお手本にしています。それによってうまく説明できることもありますが、無理のごり押しのようなこともあります。
それは、世界中の紋章の中で日本の家紋ほど、徹底的な抽象化が行われていながら、なお、最初の形が残されていること、白黒二色(?)(「有」or「無」の二元論)にまで究極(つきつめ)ている点が他に類をみないほど凍りつくような緊張感がありますし、普遍性を表現したものとして素晴らしいと思うからです。種類が多いこと、武家だけではなく庶民も使用していることも大きなポイントです。
日本にこのような抽象的表現があることは、大いに誇って良いことですから、もっと大切に受け継いで欲しいし、世界にたいしても発信して欲しいと思います。

私はブロック業界とは何の関係もない人間です。
大学では「有機反応速度論」を専攻していましたし、大学を出てからは専攻分野で必要だった統計学(データ処理)の範囲を広げて、薬効評価、官能検査、市場調査、アンケート調査に関わってきた(それ以外に有機合成、動物解剖、食品微生物同定などにも携わりました)、根っからの「理系人間」です。
若いころからスキー、ドライブ、絵画鑑賞を楽しんできましたが、定年近くになって、老後の趣味として「散歩がてらの街角ウォッチング」の一つとして始めたのが「ブロック塀探訪」です。

ブロック塀に使用されるブロックのデザインは、半数近くが「家紋」の図柄と類似しています。解析すれば恐らく「有意差」が出るのではないかと思います。何回も書きますが、強引に辻褄合わせをしているものもあることは確かです。

そんなブロック塀のブロックデザインと家紋との関係ですが、なんとなく日本風な図柄なのですが、家紋では説明できないものがいくつかあります。あるいはどちらにしようかと迷っているものもあります。
今回はそんな例をご紹介します。見方によってはナンセンスに思われるかもしれませんが、私の現在の実力はそんなものです。ブロック・コレクション初心者に毛の生えかけたレべルです。全然大したことありません。

Block-0385
画像#0385
大谷石・大型ブロックの一つです。「松紋」型なのか、「州浜紋」型なのかわかりません。
使用例も残っていないところをみると、自分でもあまり興味がなかったのかもしれません。


Block-0386
画像#0386
恐らく後から開けた穴だと思いますが、もしかすると探している「長円」形かも知れないと思い、掲載しました。(文末に注)

斜め位置からです。
Layout-0324
画像V0324
ブロックの左側の穴の白い三角形は光が差し込んでできたものです。

次も一見壊れたブロックのようですが、よく見ると
Block-0387
画像#0387
長円形の穴が3個または4個分空いていて、2つ目、3つ目が壊れているのかと思われますが、2つ目の欠けている長円の部分を補うと、残り部分がうまく長円形になりません。

使用例をみると
Layout-0325
画像V0325
同じ図柄のブロックを2個左右対称に並べています。しかも4対もです。偶然壊れたとは思えません。

全体図です。
Layout-0326
画像V0326
塀全体を見ても、これはこれでうまくおさまっています。


次のはなんの紋様をデザインしたものなんでしょうか。

Block-0388
画像#0388
機械的に判断すれば地抜き型2穴、でよいのですが、でも抜けた形はなんでしょう。現代風模様のように見えますが、なにか見たことのあるような図柄が取り込まれているようにも思えます。
これは下の家紋「四つ剣菱紋」の縦または横の「剣」の部分ではないでしょうか。
上の方の左右両端の四分円は”地”ですからどうしても残ります。それは下側でも同じですが、下側の場合はパカーンとしていて無意味なスペースになります。たまらなくなって浅彫りの円形を付けたものと思われます。この円形には紋様的な意味はありません。デザイナーの必死の思いが目に浮かびます。

Kamon-001
四つ剣菱 紋

使用例です。
Layout-0150
画像V0150(再掲)
塀として何とかおさまっているように見えますが、ブロックは折角ユニークなデザインをしているのだから、この位置のレイアウトは可哀そうですよ。

このブロックデザインには透かし型があって、そちらは十分見応えがあります。
Block-0389
画像#0389

使用例です。
Layout-0326
画像V0326
この塀のレイアウト模様は台北の古い官僚の住宅にも似たものが見られますから、日本の伝統模様とは言えないようです。

次は前々回の「鱗紋」型デザインでご紹介しようかとも考えたのですが、その時は踏ん切りがつきませんでした。

Block-0390
画像#0390
家紋の「鱗紋」には対い合っている頭(頂点、尖っている部分)の間に別の図柄を挟む発想はありませんし、重なり合っているものもありません。
図柄としては「クロス紋」の変形のようにも見えます。

使用例です。
Layout-0327
画像V0327
単独の模様として見ても、塀にして眺めても、印象に残る1件です。


この種の悩みはまだまだありますが、今回はこの辺で。。。



【補注】

広辞苑では「長円」を「楕円」としていますが、ここで言っているのは「小判形」をしていて、より長い形のものです。

台北の地抜き(型抜き)模様の壁

地抜き型ブロックデザインは、私が経験した海外の塀や壁に使用されているものを見たことがありませんでしたので、これは日本固有のデザインではないかと思っていました。
ところが、ブロックではありませんが、台湾に地抜き模様の壁がありました。


2007年3月上旬、長期出張で台湾にいる息子の陣中見舞いを兼ねて、台北観光に行きました。

台北の中正記念館のある広場では「台北ちょうちん祭り」が催されていて、夜、華やかな祭りを見に出かけました。

台湾V001
夜の中正記念堂

台湾V002
台北ランタン祭りの案内

台湾V002
会場のイルミネーション

台湾V004
「ちょうちん祭り」と言うだけあって、動物やロボットなどをかたどった大きなちょうちんが見えます。

台湾V005
そのうちの一つがこれ。なんと”ブタ”です。


公園は非常に長いコンクリート塀で囲まれているのですが、その公園の内や外をあちこち見て回っているときに、その塀に数メートル置きに模様らしき穴があけられていることに気付きました。(上から3番目のイルミネーションの飾りの背後にある壁をごらんください。)
近づいて見ると、なにやら見たことがあるような模様です。

台湾V006
台湾#000

こんな地抜き型の模様が壁一面にレイアウトされています。慌てて撮影しましたが、その数 61 枚。それでも全体の半分位ではないでしょうか。模様の数は15,6種類くらいで、同じものをランダムに繰り返し使用しているようでした。


そのデザインをご覧ください。

Taiwan-#001  Taiwan-#002
台湾#001                          台湾#002

Taiwan-#003  Taiwan-#004
台湾#003                          台湾#004

Taiwan-#006  Taiwan-#006
台湾#005                          台湾#006

Taiwan-#007  Taiwan-#008
台湾#007                          台湾#008

Taiwan-#009  Taiwan-#010
台湾#009                          台湾#010

Taiwan-#011  Taiwan-#012
台湾#011                          台湾#012

Taiwan-#013  Taiwan-#014
台湾#013                          台湾#014

Taiwan-#015
台湾#015                         


日本で見る伝統的な模様に似たデザインが多いと思いみたいです。
ご存じの通り、中正記念堂は故蒋介石総統を記念して建てられた堂です。蒋介石が中国本土から台湾に移り住んだ時、大量の文化遺産を持ちこみました。中正記念堂周囲の壁の模様もその流れを受けていると思います。
であれば、中国本土にはこれらの伝統的とも言える模様があるはずです。一度見てみたいと思います。

地抜き(型抜き)ブロック(2) ─ 1穴:地紙紋型 ─

3番目にとり上げる模様は「地紙」紋です。「地紙」とは扇子に張る紙のことで、「扇面」ともいいます。
「地紙」紋をデザインしたブロックは「地抜き(型抜き/模様抜き)」型が圧倒的に多いですが、「透かし」型もあります。


「地紙」紋は扇の一部なので、まず「扇」紋型ブロックのご紹介から始めましょう。

「扇」紋がデザインは全国的に数少ないものの一つです。いわゆる「レアもの」と呼ばれるものです。
(私はこの「レアもの」という呼び方が好きではありませんし、この種のブロックを見つけてもそれほど感動はしません。第一に探し方が足りないのかもしれず、別の場所で使用されているかもしれないこと、第二に日本式の細長型ブロックでは図柄が小さくなってしまい、遠方からはどんな模様かが分り難いこと、第三に、私にとってはこれが重要ですが、組み合わせてより大きな模様とか隠れている第2の模様とかが表現できないこと、などがその理由です。)

「扇」紋型ブロックはまだ1例しか収集できていませんが、それは
Block-0279
画像#0279
記憶に自信がありませんが、かつて開設されていたブロック専門のホームページ「 Let's BLOCK ! 」には他の「扇」紋型ブロックが紹介されていたように思います。
「扇」紋には「開扇」と「たたみ扇」の2種類があるそうですが、これは前者のデザインです。「開扇」には「骨」が描かれているものが多いですが、さすがにコンクリートで表現するのは難しそうです。しかし「要」はしっかり表現されていますのでマル!

使用例はこちらです。
Layout-0219
画像V0219
この画像で見ても「地紙」紋のように見えてしまいます。せっかく作るのだから4個合わせで1つの扇になるようなデザインの仕方ってないのかなって思えてしまいます。


では「地紙」紋型ブロックに入りましょう。
典型的、といって何が典型なのか分りませんので、縁の盛り上がりや段落ちがなく、周囲に溝のないものからご紹介します。
Block-0280
画像#0280
大きくゆったりしたデザインです。

使用例です。
Layout-0220
画像V0220

Block-0281
画像#0281

使用例です。
Layout-0221
画像V0221

この先似たようなデザインのブロックが次々に出てきますので、それぞれの特徴を抑えながらご覧ください。

Block-0282
画像#0282

使用例です。
Layout-0222
画像V0222

Block-0283
画像#0283

使用例です。
Layout-0223
画像V0223

Block-0284
画像#0284
「地紙」紋の縁に”盛り上がり”がる様に見えますが、これはカメラアングルと光線のいたずらで、実際にはありません。またブロック周囲に溝があるように見えますが、これはトリミングミスです。
しいてデザイン上の目立つポイントを挙げれば、この「地紙」紋、左側と右側で開きが違うのです!この塀の別の部分の「地紙」紋を調べてみましたがやはり左右の開きに差があります。おそらく型を作るときのミスだと思いますが、おかげでこちらにとっていいネタ材料になってしまいました。

使用例です。
Layout-0224
画像V0224

Block-0285
画像#0285
んでもってこちらが本来あるべきデザインです。場所は離れていますが、同じ地域内にありました。
メーカーさんが気付いたのか、ユーザーさんからのクレームか、同じ地域に同時に存在するのがおもしろいと思いました。ま、どっちにしてもそんな大げさな問題ではありませんけど。

使用例です。
Layout-0225
画像V0225

Block-0286
画像#0286
#0280に似ていますが「地紙」の巾が少し狭いです。

使用例です。
Layout-0226
画像V0226

大谷石・大型ブロックにもこのタイプのデザインがあります。

Block-0287
画像#0287
崩壊寸前です。この型のブロックではこれしか収集できていないので、撮影できてよかったです。

使用例です。
Layout-0227
画像V0227


次は「地紙」紋の周囲が盛り上がっているデザインをご覧ください。
Block-0288
画像#0288
このブロックは周囲も盛り上がっています。と言うよりもブロックの周囲枠から1段落ちした平面分に「地紙」紋を「地抜き」し、その紋の縁を盛り上げたという方が分りやすいかも知れません。

使用例です。
Layout-0228
画像V0228

Block-0289
画像#0289
上の#0288によく似ていますが、模様の大きさが違います。

使用例です。
Layout-0229
画像V0229

Block-0290
画像#0290
こちらは色分けされて分りやすくなっています。盛り上がり部分がやや見難いですが、斜めから撮った画像ではその辺がよくわかります。

使用例です。
Layout-0230
画像V0230

Block-0291
画像#0291

使用例です。
Layout-0231
画像V0231

Block-0292
画像#0292

使用例です。
Layout-0232
画像V0232


「地紙」紋の周囲が段落ちしているものもあります。

Block-0293
画像#0293
残念ながら現在これ1例のみです。通常の日本式細長型ブロックは、あるはずだと思いますが、まだ見つかっていません。

使用例です。
Layout-0233
画像V0233


「地紙」紋の縁には特にデザインせずに、ブロックの周囲枠を目立たせるような工夫をしたものもあります。
Block-0294
画像#0294
これは溝を掘って周囲枠を強調しています。

使用例です。
Layout-0234
画像V0234

Block-0296
画像#0296
これもみぞによる周囲枠の主張です。

使用例です。
Layout-0235
画像V0235

Block-0297
画像#0297
「地紙」紋の形が少し変わりました。

使用例です。
Layout-0236
画像V0236

Block-0299
画像#0299

使用例です。
Layout-0238
画像V0238

Block-0300
画像#0300
このブロックでは溝がくっきりとつけられています。

使用例です。
Layout-0239
画像V0239


この他に「地紙」紋が型抜きされた面を周囲から一段下げることによって周囲枠を強調しているものが数点あります。

Block-0295
画像#0295
このブロックの使用例は撮り忘れました。

Block-0298
画像#0298
これも模様面が段落ちしています。

使用例です。
Layout-0237
画像V0237

Block-0301
画像#0301このブロックの場合、ブロック面を1段下げたうえで、逆にややサイズダウンした平面を2段重ねして、この面に模様をつけています。

使用例です。
Layout-0240
画像V0240


まだ数点残っていますが、主なものは以上です。残りは大同小異です。


この「地紙」紋のブロッが以外にデザインが多いことにびっくりされたのではないかと思います。
じつはこの紋には兄弟分ともいえる模様が2種類ありますが、それは次回ご紹介します。
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