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正方形の中身(2) 続き

昨日の続きです。

まず#0042の使用例です。
Layout-0063
画像V-0063 沖縄

ブロックを階上に上げるのは沖縄では珍しくありませんが、本土ではあまり見かけません。台湾でも切妻造りの破風には(陶板の)ブロックを上げていますが、平屋根では少ないです。沖縄独特のものなんでしょうか?

#0043の使用例です。
Layout-0064
画像V-0064 フランス・パリ

パネル型のブロックです。詳しくは分りませんが、隣にある窓と較べてやや大きめなので、通路の明かり採りと、戸を開けたときの風通しを兼ねているのではないかと思います。

続いて画像#0044の例です。
Layout-0065
画像V-0065 台湾

この画像でもブロックを1階と2階の間、2階と3階の間、つまり階上に上げています。

このブロックの縦枠を取り去り、繋ぎ型にしたものが沖縄にもあります。

Block-0059
画像#0059 沖縄

見た目は画像#0044の縦枠を取り去り、連続して繋いだもののようですが、輪の部分が二つ割りになっている点が違います。

このブロックの使用例はこちら。
Layout-0066
画像V-0066 沖縄

縦枠がない分、こちらのほうがスッキリして見えます。
同じテーマでもアプローチが異なれば、表現体も違って見えるということのようです。

話を元に戻しましょう。
画像#0045の使用例です。
Layout-0067
画像V-0067 台湾

画像が見づらくて申し訳ありません。ここでもブロックは階上です。
なぜかドラえもんがお店の客寄せに一役買っています。

つぎはコタキナバルのブロック(#0046)です。
Layout-0068
画像V-0068 コタキナバル

画像が小さくてブロックのデザインがはっきりしません。すみません。トリミングして模様を大きくすることは可能ですが、ここではどういう雰囲気の中でレイアウトが行われているのかを見ていただきたいと思います。
アーチ型の窓枠(?)にブロックが並べられています。このアーチはスペイン・コルドバのメスキータ内部の円柱の森のアーチ群を想起させます。ブロックの模様といい、アーチといい、イスラムの影響が表れていると思います。モスクなのでしょうか、それとも一般の住居なのでしょうか。清楚な感じがよいと思います。

画像#0047は全く想定外のデザインですが、これを撮影した場所も想定外の山中でした(画像V-0070)。
Layout-0068

画像#0048と#0049の使用例は二つ一緒に並べます。
Layout-0069
画像V0069 台湾
Layout-0070
画像V-0070 台湾

このデザインのブロックは数カ所で(と言っても台湾北部ですが)見ました。細かくチェックすれば別のバリエーションがあるかもしれません。
ところで、このブロックどれくらいのサイズだと思いますか。(画像V-0071)。
Layout-0071
画像V-0071 台湾

ちょうど 20cm です。そうなんです。意外に小さいものなんです。
(ちなみに私はブロック探索するときは必ずメジャーを持ち歩いていますが、使うか使わないかは周囲を見て判断しています。)
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正方形の中身(2)

正方形ブロックの内側の模様についての第2弾です。今回は「輪(または環)」を取り上げます。

このブロックのデザインは内側に入れる輪を、いかにして周囲枠と関 連付けるかがポイントになります。
一般には ①輪が枠に内接するあるいは一部交差させる ②浮き彫りにして支え棒は見えにくくする ③双方から結合手を出して繋ぐ の3方法が考えられますが、実際にはこれらの方法は全部あります。

まず第1の方法です。
Block-0042 Block-0043
画像#0042 沖縄         画像#0043 パリ

#0042は「丸に十の字」の島津家の家紋ではありません(島津家の紋は十字と丸とが切り離されています)。家紋風に言えば「轡(くつわ)紋」が正しいでしょう。もちろん「丸」と「+」の組み合わせ幾何学模様でもかまいません。
#0043はパネル型のブロックの一部です。輪と枠が離れていれば「垂れ角に輪」型と言えますが、この場合はなんと言うのでしょうか。サイズも1:2の縦横比が崩れています。

続いて第2の方法です。
Block-0044 Block-0045 Block-0046
画像#0044 沖縄         画像#0045 沖縄         画像#0046 コタキナバル

画像#0044はこのグループの中でもっとも単純で、コーナーが直角であること、枠と輪の大きさのバランスがよいこと、線に溝や膨らみがないことなどから基本形と考えてもよいと思います。
#0045は周囲枠が「内隅切り角」型になっていて、ちょっと柔らかみが加わりました。視力が落ちてきた私には、遠くから見ると二重輪を見ているような錯覚を受けることがあります。もちろん自分で分かっていますから、最近はその感覚を楽しむように心がけていますが、もう一人の自分は「ここまで感性が鈍ったか!?」と落ち込んでいます。
#0046はイスラムの影響を受けているのでしょうか、段落ちの周囲枠に、地抜きのX字、同じく地抜きの円に、それらの型抜きになった無空間に輪(環)、と構成要素が盛りだくさんです。スペイン・グラナダのタイルとイメージが重なってしまいました。

Block-0047 Block-0048 Block-0049
画像#0047 コタキナバル    画像#0048 台湾         画像#0049 台湾

画像#0047はベンツのマークみたいでしょう。本気でベンツの東アジアの自動社工場の壁かと思いました。でも関係ないそうです。ホントにユニークな、人騒がせなデザインです。
#0048と#0049はほとんど同じですが、拡大すると結合手の太さと長さが微妙に違うので別物としました。(同じ物としてもかまいません。)
台湾ではこのように、周囲枠に「内隅入り平角」型を使用することが多いように思います。基本型は愛想なしに映るのでしょうか。

Block-0050 Block-0051 Brock-0057
画像#0050 沖縄         画像#0051 沖縄         画像#0057 沖縄

画像#0050は上述の#0042(轡紋)の平べったい版のように見えますが、輪の部分と枠の間にわずかな隙間があります。輪と枠の間には短い結合手のようなものがあります。結合手とすればこのブロックのデザインは「平角に轡」となり、輪の中の十字が突き出たとみれば、家紋命名のルールからは、「平角に『丸に出轡』」となりますが、似たようなもの同志なのでどちらでもお好きなように。私は内内には「島津の紋」と呼んでいます。もちろんルール違反です。
#0051もユニークな発想のデザインです。閃きを信じてデザインすれば、意外に簡単に出てきそうな気がしますが、へたに「正方形枠の中に輪を描く方法は・・・」などと考えるとすんなりとは出てこないでしょう。感性は理屈を超えた処にあると思います。
それにしても四分円の円弧4個で輪を支えるとは・・・発想の転換の妙ですね。恐れ入りました。
ちなみに、後知恵でしかも稚拙ですが、青海波を90度づつ回転して、中央に輪ができるように4個を重ね、不要部分を消すと、このデザインになります。
あるいは「平角に立て反り角」をイメージしたとき、中央に何か置くとすれば、輪が一番最初に想い浮かぶかもしれません。
#0057は#0051の別バージョンです。これよりもっとすごいバージョンもあります(画像#0058)。

このグループの変わり種もご紹介しておきます。
Block-0052 Block-0053 Block-0055
画像#0052 台湾         画像#0053 台湾         画像#0055 沖縄

台湾では周囲枠を花輪風に変形したもの(画像#0052)や隅切り角風にしたもの(画像#0053)をしばしば目にします。
特に#0052はコンクリートブロックではなく、多分、陶板だと思うのですが、切妻型屋根を持つ建物の破風に使用されています。
このデザインのバリエーションは多様で、ざっと見ても十種前後、細かく見れば二、三十種はあると思います。日本の「青海波模様」か「菱模様」に相当するような、一般的な模様です。
画像#0053は木製で、台湾の、ある旧家の蔀戸(しとみど)の彫り物として使用されていました。両者とも線刻が施してあり、単なる型取りで造られたものではありません。
このような変わり種は日本にもあります。画像#0055は#0053によく似ています。こちらは正真正銘コンクリートブロックです。ただしこれは#0056を4枚組み合わせたもので単体ではありません。
#0055を活かして塀や壁を造るとバカでかいスペースが必要となりますので、塀を造るなら実用的には横一列に並べることになりますが、それでは魅力が半減します。2,3階建の建物の外壁一面に使用すれば迫力があると思いますが。。。

Block-056 Brock-0058 
画像#0056 沖縄         画像#0058 沖縄

画像#0058は#0051を45度傾けて「立て角」風にデザインしたものです。コンクリートですが、ブロックではありません。
このように、同型異種が多数存在することは、その型が地域住民や広く国民に受け入れられていることを示します。私もこのユニークな型は好きなデザインの一つです。

最後のグループです。
Block-0054
画像#0054 沖縄

内側の輪を支える結合手を奥のほうに置いて見え難くしています。しかもブロック自体をピンクに塗って目だ立たせています。
このブロック、沖縄ではけっこうあちこちで見ました。人気があるのでしょうか。


ヨーロッパでは正方形ブロックをかなり見かけましたが、彫刻を施した浮き彫り型のものが多く、いわゆる透かし型のものは少ないような印象です。もちろんブロック自体を見た数が少ないので、これからの旅行でどう展開するかは分りませんが、ブロックの模様に対する欧米とアジアの違いみたいなものが出てきたらおもしろいと期待しています。

今回の正方形型の透かし模様で、手元にある画像を中心に、台湾と沖縄を比較してみましたが、その類似性や独自性が少し見えてきたように思います。もうひと踏ん張り頑張って、蒐集に力を入れたいと思います。


今回も予定のページ数をオーバーしそうなので、使用例は次回に回します。あしからず。

正方形枠の中身(1)

blogの良いところは思いついたことを、構成などをあまり気にせずに、そのまま書く事ができる点 ──と私は思っています。ただフリーのblogではいろいろ窮屈なこともあるようです。使い慣れればページのレイアウトも気に入るように設定変更できるのかも知れませんが、現在はまだよくわかりません。


正方形ブロックにしろ、日本式の細長ブロックにしろ、周囲枠だけではどうしても物足りなさがあります。そこで枠の中にどんな模様を入れるのかが問題になります。
これまで見てきたのは 斜交い棒(枡紋型)と 直違棒(X地型または直違紋型)の2種類でした。
今回は四角形(平角型と隅立角型)と穴が開いていない角持ち(正方形の菱餅)型をご紹介しましょう。


(1)Square in square
通常の”二重”平角型には2種類あります。
Block-0032 と Block-0033 です。
画像#0032               画像#0033

画像#0032は沖縄と大阪にあります。画像#0033は南アフリカ・ジンバブエで撮影したものですが、この少しいびつな周囲枠のブロック、海外の別の場所でも見た気がするのですが、どこだったか思い出せません。(資料整理中)。

追加です。台湾で3種類のブロックがありました。
Block-0039 Block-0040 Block-0041
画像#0039 台湾         画像#0040 台湾         画像#0041 台湾

#0039と#0040とは中央の四角い穴の大きさが若干異なります。#0041は蒲鉾状に膨らんでいます。

それでは使用例をご紹介します。
Layout-0054
画像V-0054 沖縄

Layout-0055
画像V-0055 沖縄
沖縄ではこのブロック模様(花ブロックと言うらしい)が好まれるようで、この2カ所以外でも見ました。

Layout-0056
画像V-0056 ジンバブエ
後ろの建物の壁に用いられています。

Layout-0057
画像V-0057 ジンバブエ
検問所だそうです。風通しがよさそう。おまけに見通しもよさそうです。

Layout-0061
画像V-0061 台湾

Layout-0062
画像V-0062 台湾

画像#0041の使用例はありません。


内側の四角形の穴が詰まっているもの(角持ち)として、再掲になりますが、次のブロックがあります。
Block-0030
画像#0030 (前出)
日本では丸持ち(Disk)型のデザインはありますが、角持ちはまだ見たことがないので「目からうろこ」でした。
これらのデザインは内側の四角形をどのように支えるかがポイントです。その点でも#0030はユニークな発想となっています。
この浮き彫りに似た手法は、日本式細長ブロックにもあるにはありますが、どういう訳か広くは浸透しなかったようです。


正方形を45度傾けて、1点で全体を支えたような四角形を「立て角」といいます。菱形とは明瞭に違いますが、ついうっかり「菱形」と言ってしまうことが多いので気をつけましょう。
「立て角」が中心部に向かって少し反ったものを「立て反り角」と呼びます。いずれも基本の「平角」が発展した形と考えることができます。

「立て角」型のものとして
Block-0034  Block-0035
画像#0034 ギリシャ・アテネ市内          画像#0035 ギリシャ・アテネ市内
両者はわずかに違います。画像が小さくて見難いかもしれませんが、枠の太さや立て角の線の太さ、4隅の直角二等辺三角形の大きさなどを較べてみてください。
実際の使用例では双方ともギリシャの特徴がよく表れています。すなわち入口付近で、まるで表札代わりに、こじんまりと使われています。
Layout-0058
画像V-0058 ギリシャ・アテネ市内

Layout-0059
画像V-0059 ギリシャ・アテネ市内

「立て反り角型」には次の3つを収集しました。
Block-0036 Block-0037 Block-0038
画像#0036 台湾        画像#-0037 ジンバブエ     画像#0038 台湾

画像#0036は標準的なデザインです。見究めは ①コーナーがきちんと90度になっている ②反り角の弧が1/2枠長を半径とす4分円になっている ことです。
ジンバブエの周囲枠は八角形のようにみえますが、ここのグループに入れることにしました。
#0038の反り角は線が蒲鉾みたいに膨らんでいます。日本式の細長ブロックでは蒲鉾状に膨らんだデザインはいくつかありますが、海外のブロックでは珍しいと思います。

Layout-0060
画像V-0060 台湾
台湾でもブロックを建物の上層部に並べて壁を造るやり方が多いようです。塀は日本人居住区意外ではほとんど見かけません。その意味では沖縄と似ています。たぶん沖縄が台湾の影響を受けているのだと思いますが、これはちゃんと調べてみる必要がありそうです。 ということで、新たな宿題テーマができました。
画像#0037の使用例は、このページの画像V-0056をご覧ください。手前の塀に使用されています。
画像#0038の使用例画像はありません。

再び 「青海波模様の塀と壁」

1月27日のblogで「青海波模様の塀と壁」について紹介しましたが、その後、未整理だった画像の一部から未公開のものが見つかりました。こちらも合わせてご覧ください。

まず日本のものです。


Layout-0044
画像V-0044 
石垣島です。「ひんぷん」に、波の上をカモメが飛んでいるようすが描かれています。
何となく観光用に造られたものを見せつけられた気がして、複雑な思いがしました。海があって、風の強い土地柄で、・・・と舞台背景は申し分ないのですが・・・整備され尽くされているような気がします。
古都、奈良に行って、薬師寺の東塔と西塔を見比べた時のような違和感を覚えました。


Layout-0045
画像V-0045
宮崎県・都城市に近い、どちらかといえば山あいの一村落です。本当に「波模様」なのでしょうか。そういえば高知県の山奥で、青海波とは異なる波模様のブロックを見たことがありますから、土地柄だけでは分らないことがあるのでしょう。


スペインでも見つけました。

Layout-0046
画像V-0046 スペイン・セゴビア
建物の上層部です。

Layout-0047
画像V-0047 スペイン・セゴビア
中世に造られた城壁の一部だそうです。この建物の上層部にあります。

Layout-0048
画像V-0048 スペイン・セゴビア
まだまだあります。これも建物の上層部です。
セゴビアという町はイベリア半島の中央部の小高い土地にあります。海岸線からは遠く離れています。
もしかして、「これもイスラムの遺産」? ガイドさんに聞きましたが、分りませんでした。”セゴビアにおける青海波模様の歴史”なんてそんなマニアックな質問は、当然、想定外ですよね。

Layout-0049
画像V0049 スペイン・セゴビア
セゴビアの街中のお店です。ショーウィンドウと入口のデザインと保護を兼ねています。
もう一枚あります。

Layout-0050
画像V-0050 スペイン・セゴビア
こちらはシャッターのような使い方ですが、日本でよくみられるシャッターと較べて、この方がセンスが良いと思うのですが皆さんはいかがでしょうか?


Layout-0051
画像V-0051 スペイン・セゴビア
しつこくて申し訳ありません。
セゴビアはさして大きな町ではありませんが、なにせ短時間に多くの「青海波模様」を見つけたものですから興奮してしまいました。町を歩きながらあちこちに目が行って撮影するものですから、案内していただいたガイドさんのペースを乱してしまい、迷惑をお掛けしました。
でも、セゴビアでは「青海波模様」がこよなく愛されていることはお伝えできたのではないでしょうか。


実は前回イタリアで見つけた「青海波模様」で、ご紹介し損ねたものが2,3ありますのでご覧ください。

Layout-0052
画像V-0052 イタリア・チボリ公園
非常に凝った展望台です。庭園造りに力が入っています。そんな場所に「青海波模様」が使われています。

Layout-0053
画像V-0053 イタリア・ローマ市内
みんなが通り過ぎるマンホールのふたにも「青海波模様」が使われています。

チボリ公園は王侯貴族が集うところ、一方、街路のマンホールはいわば庶民的な所です。イタリアでも「青海波模様」は広く受け入れられていることが推察されます。

正方形ブロックと細長ブロック(8) アテネ市内

海外で目にする塀や壁のブロックは、自然石を適当な大きさに揃えて切り出したものがよくつかわれています。その中で、コンクリートブロックは型枠に入れて同一規格で、大量生産可能なことが魅力だという話を聞いたことがあります。
そのようにして利用されているコンクリートブロックですが、大きさは縦・横約 40cm のものが多いというだけで、日本のJIS規格のような統一規格で造られているとは言い切れないことがあります。

ギリシャ・アテネ市内では 40cm をhるかに超えるブロックがあるかと思えば、 15cm サイズの正方形型ブロックもあります。実測したわけではありませんので断定はできませんが、およそこれくらいという緩いルールがあって、あとはそのルールに近いフリーサイズとなっているのかなと思ってしまいます。

実際にアテネで見たブロックの壁をご覧ください(いずれもブロックのサイズは不明です)。

Layout-0038  Block-0028
画像V-0038 アテネ市街                    画像#0028

日本のブロックに似た細長型ブロックですが縦横比が違います。縦長の小さな隙間はブロックを少しずつずらして生じたものです(右側の画像#0028を参照)。

Layout-0039
画像V-0039
このようなレイアウトもできます。ちょっとモダーンな感じです。(アテネ市郊外)

Layout-0039  Brock-0029
画像V-0040                            画像#0029

今度は周囲枠だけの正方形型と穴の詰まったデイ包茎型を、同様に少しずつずらして、縦の長方形を作り出しています(画像#0029参照)。

Layout-0040
画像V-0040
個のレイアウトでは周囲枠だけの長細型ブロックをずらして、正方形の隙間を作り出しています。

Layout-0041
画像V-0041
同様に長細ブロックで正方形ブロックが使われているかのような錯覚を生じています。
これらのレイアウトでは、まるでブロックの線がゆらゆら揺れているように見えませんか。

Layout-0042  Block-0030
画像V-0042                                       画像#0030
確かに周囲枠だけのブロックデザインは単純そのものです。しかし塀や壁のレイアウトいかんによって人々を魅了する力を持つことがわかります。
残念ながら、日本の塀や壁にはこのような発想でレイアウトされたものは見当たりません。実際にブロックを積み上げ固定する作業はアルバイトの若い方々でもできるでしょうが、レイアウトはやはりデザイナーが考えるようにする方がよいのではないでしょうか。

ところで、ギリシャののブロック壁をご覧になってなにか気付かれたことはありませんか?
そうです。
第一に日本のようなブロック塀が見当たらないこと。第二に建物の入り口上部にブロック壁があることです。
アテネ市の市街地はほとんどこのタイプのブロック壁です。
このためでしょうか、ブロックのサイズが比較的小振りなものが多いような印象を受けました。またブロックの厚みも2,3cmから数cm程度です。
もちろん郊外に行けば、家の周囲を囲う塀もあります。最後にそれをご紹介しましょう。

Layout-0043
画像V-0043

Layout-0044
画像V-0044

正方形ブロックと細長ブロック(7) 使用例

前回リストアップした小さな枠を持つブロックを使用したレイアウト例をいくつかご紹介します。日本の塀が中心ですが、次回かその次にギリシャの壁を紹介しますので、ぜひ較べてみてください。

まずは基本形のブロックの例です。
Layout-0032
画像V-0032 
2回ベランダや階段の踊り場に、縦に3つ並べて使用しています。この画像は沖縄で撮影したものですが、沖縄ならではのレイアウトになっています(本土ではあまり見かけない)。


続いて並び型ブロック群です。
Layout-0036
画像V-0036
風抜き穴と採光を兼ね備えています。単純模様は数を味方にレイアウトすると何か別次元の空間が生まれたような錯覚に陥ります。
ちょっと硬い感じもしますが、公共の建物ですのでちょうどいいのかもしれません。

Layout-0034
画像V-0034
窓に就いたベランダの手摺として使用されています。欄干の趣があって、小さいながら空間の広がりも感じさせます。下の屋根の赤茶けた丸軒瓦との対比も楽しいです(沖縄)。

Layout-0035
画像V-0035
玄関の袖壁風のレイアウトです。お洒落な感じがします。

続いて待ち合い型です。
Layout-0033
画像V-0033
排水口として立派に役割を果たしていますが、”飾り"ブロックとしての本来の役割からは遠いようです。

Layout-0037
画像V-0037
初めてこの塀を見たとき、即座に4個田の字に並べると中央に十字の花弁模様ができるなと思ったことを覚えています。それを四方八方に拡げれば楽しげな空間ができるはずです。
でもそんなことをすれば周囲から浮いてしまいそうですか。レイアウトって難しいですね。

正方形ブロックと細長ブロック(6) 小さな枠

縦横 40cm の正方形ブロックをいろいろ紹介してきましたが、日本では 20cm の正方形ブロックを利用しておられる方はけっこう大勢おられます。しかも単独型のみならず、並び型、持ち合い型もちゃんと揃っています。
まずはオールキャストの顔見せです。そのあとで使用例をご紹介します。

まずは基本型というか標準型です。
ミニ平角
画像1 基本形

家紋風の呼び方をすれば平角型です。コーナーがきちんと直角になっています。

続いて並び型です。
並びミニ平角  並びミニ撫で角  並びミニ内撫で角
画像2 並び平角型。       画像3 並び内隅切り平角型   画像4 並び内撫で角型

画像2は一見画像1を横に並べただけのように見えますが、中央縦に窪みをつけて2個並んだように見せています。
画像3はコーナーが直線的に切り取られています。
画像4はコーナーがわずかに丸みが付いています。

つづいて持ち合い型です。
                     並びミニ平角  並びミニ内隅丸入り角
画像5 (準備中)          画像6 持ち合い内撫で角型   画像7 持ち合い内隅入り平角型

画像6はコーナーに丸みがあり、二つの四角の間に仕切りはありません。
画像7は厳密には対応する家紋がありません。一番近いと思われる名称はこれでしょう。

最後に変わり種を2種類。
並びミニ反り角  段落ち並びミニ撫で角
画像8 並び反り角型       画像9 並び内撫で角に段落ち撫で角地抜き型(?)

画像8は、私が知る限りでは全国でこれだけです。
画像9も対応する家紋は見当たりませんが、こんなところでいかがでしょうか。


これ以外にも手元にはまだいくつかのブロックデザインがありますし、まだ未整理の画像がありますので、その整理がつけば、全部で十数個の正方形型のブロックデザインがあるだろうと思います。

それにしてもどうしてこんなに多くのバージョンがあるのでしょうか。

前にも書きましたように、ブロックのデザイナーさんは自分のオリジナル作品を作り出そうと工夫を重ねています。あるモチーフが決まれば、その基本形は維持しながらデフォルメを試みます。モチーフが単純であればあるだけデフォルメの自由度は増します。実際、あとで触れることになると思いますが、複雑なモチーフのブロックデザインには意外とバージョンが少ないのです。


画像1~9のブロックの使用例は次回ご紹介します。

正方形ブロックと細長ブロック(5) 四角に直違ー続々

直違紋のある正方形型のお話の途中でした。

私は海外旅行の経験は数カ国、延べ日数も数週間程度に過ぎません。それも世界遺産めぐりのツアーに参加していることが多く、勝手な自由行動はできませんから、ブロック探しは移動中のバスの中からと世界遺産を見て歩く途中の町や村に限られています。
したがって、海外のブロックといっても、出会ったのはたまたま、偶然その場にブロックがあったということにすぎません。明確な研究テーマがあって計画的、持続的に調査しているわけではないのです。
それでも一期一会で出会うブロックは日本で見るものとは明らかに異なります。

今回のお話の「正方形+直違」模様のブロックも、単独使用のものはほとんど見たことがなく、2~3個が”持ち合い"型にデザインされたものととか、縦横に繋がって空間の広さをアピールするようなものが多いように思います。
前振りが長くなりました。ではご覧ください。


「正方形+直違」01
画像1 ジベルニーへ向かう国道沿いで(フランス)

正方形+直違02
画像2 パリ市内。 直違の交差部分に突起が見られます。


正方形+直違03
画像3 パリ郊外。 持ち合い型に直違紋が4個並んでいます。

正方形+直違04
画像4 パリ郊外。 柵にも同じデザインが...

似たようなブロックのデザインはまだありますが、いずれにしてもパリ市内および郊外で見たものは、同じ模様を持ち合い型に横に(直線的に)並べたものです。
これに対して面上に広げて並べていた例があります。

正方形+直違05
画像5 コタキナバル。 
高温多湿な場所柄を考えると涼しげなカーテンのようなイメージが湧いてきます。
ブロックの模様は基本形である完全な正方形の周囲枠があるので、これは単独ブロックの連続使用ということになります。ブロックサイズは通常の 40cm です。

正方形+直違06
画像6 台北近郊。
完璧に2次元平面に広がっていますが、これも基本形の周囲枠があるので単独ブロックの連続使用ということになります。ブロックのサイズはおよそ 20cm とやや小振りです。

正方形+直違07
画像7 スペイン・マドリード市内。
ブロックの模様が、基本形の正方形の枠のうち左右の縦部分欠落していて、繋ぎ型のデザインとなっています。大変珍しいもので、私は初めて見ました。(もしかすると木で造ったものの上からペンキを塗ってうまく誤魔化したもので、ブロックではないかもしれません。確かめる時間がありませんでした。団体行動の辛いところです。)


正方形ブロックと細長ブロック(4) 四角に直違ー続き

前3回で、正方形に 1.なにもないもの 2.対角線に斜交い棒があるもの 3.直違棒があるもの について、主に細長型のブロック(今後、「日本式ブロック」と呼ぶことにします)のそのデザインと使用例(塀や壁)について紹介しました。
正方形型のもの、特に上記グループの1および2のブロックは、日本国内では数が少なく、海外でもほとんど見かけません。
一方グループ3は、海外でも単独のものを見ることができましたし、「持ち合い」型のものは結構いろいろあるようです。
今回は海外で見つけた「直違型(上記の#3)」ブロックを、変形型も含めていくつかご紹介します。

その前に、「直違」や「斜交い」が実際の建築でも用いられている例をご覧ください。

直違のある建物
画像1 直違と斜交いのある建物(フランス・オンフルール)

オンフルールはノルマンディー地方に位置し、あまり大きくない、中世期に栄えた古い港町です。ここに画像のような木造建築(?)がありました。直違や斜交いが見られます。私は建築は素人なので、この直違が建築学的に実用的なのかどうかは分りませんが、外観上はうまくデザインされていると思います。すべて直線で造られているにも拘わらず、堅さやよそよそしさが軽減されていて、リズム感さえ感じさせてくれる点がよいと思います。
ということで、とりあえず、「四角形に対角線を引く」という極めて単純なデザインは、少なくとも中世代には、欧米にもあったことが分ります。

それでは正方形型に直違紋(対角線上のX字形)の入ったブロックの単独使用例からご紹介します。

韓国の正方形ブリック
画像2 直違入り正方形ブロックの使用例(韓国)

海外で「正方形+直違」型の”単独"のブロックを見つけるのはかなり困難です。絶対数が少ないからです。
その中でやっと出会えた1つのブロックです。どうやら建物の壁のようですが、隣り合った建物との間が狭く、斜め前方からしか視界が得られませんでした。
ちなみに韓国は「壁絵」文化があるのでしょうか、世界遺産に登録されている@@@寺参道にも大きな壁絵があります(画像3)。
壁絵
画像3 @@@寺参道の壁絵


私が普段、個人的に使い分けているブリックに関する用語について1,2簡単にご説明します。
”単独"ブロックとは個数のことではなく、基本となる1個だけで完全な模様を形成しているブロックを意味します。
”単独"ブロックが上下左右に連続して並べられていても、”単独"ブロックなのです。
一つの”単独"ブロックの中で、同じ模様が2~4個並べられている場合を”並び"型と呼びます。
”並び"型では隣り合った部分が2つ揃ってうっとうしくなることがあります。その一方を省略し、残りを共通に用いれば、見た目にもスッキリし、無駄な労力を省くことができます。このようなデザインを”持ち合い"型と呼びます。
単独ブロックを、模様が連続的につながっているように並べたとき、やはり隣り合ったブロックの枠が邪魔に感じるものです。この場合もその枠を撮ってしまえばスッキリしますし、一気に空間的な広がりが感じられるようになります。そのことを考慮して周囲枠を取ってしまったブロックを”繋ぎ"型と呼びます。
これらは家紋で使われている用語を流用しただけのものですが、ブロックの模様の区別や並べ方の呼び方にも利用できますので大変便利です。ページを改めてご紹介しようと思います。

正方形ブロックと細長ブロック(3) 四角に直違

前回は四角の枠の内側に斜め棒が入ったデザインのブロックをご紹介しましたので、今回は四角枠の内側に「直違またはバッテン(=X)」が入ったデザインのブロックについてお話します。

このブロックもデザインはシンプルで、スッキリしています(画像1)。どこにでもありそうなのですが、意外に見つかりません。
使用例は、沖縄では何カ所かで見ましたが(画像2)、国内ではなかなか探し当てることができません。

正方形型の「角に直違」  正方形型の「角に直違」使用例
画像1 正方形型の直違   画像2 正方形型の直違の使用例


一方、細長型のデザインにはいくつかバリエーションがあります。

細長型「角に直違」(4)   細長型「角に直違」(2)   細長型「角に直違」(3)
画像3 細長型の直違紋(1)    画像4 細長型の直違紋(2)    画像5 直違に膨らみがある例

細長型「直違」使用例1
画像6 画像3ブロックの使用例

ブロック収集を始めた初期のころに撮影したもので、まだブロックの模様のみにこだわっていたことがわかります。
このころの画像は一応パソコンに取り込んだのですが、管理がずさんというか仕方が分らないというか、度重なるパソコンやハードディスクへの引っ越しの際に数百枚を消失させてしまい、かろうじて残った1枚がこれです。
撮影場所はおぼろげながら推測がつくので、足が動く間に撮り直しをしようと考えています。

細長型「直違」使用例2
画像7 画像4のブロックの使用例
画像3のブロックとの違いは、対角線で区切られてできる上下の三角形と左右の三角形の形の違いです。
このグループには、さらに直違棒の太いものと細いものの2種類があります。

細長型「変形直違」使用例
画像8 直違棒が細い葉っぱのようになっています。違いを出そうとする工夫がいいですね。
その後他所でこのデザインに出会っていないので、このデザインはここだけのもので、貴重なレアブロックの一つです。


前2回と今回を合わせて、四角形の枠に 1.何も入ってないもの 2.対角線に斜め棒が1本入ったもの 3.直違(Ⅹ文字)が入ったもの のブロックのデザインとその使用例を紹介してきました。
その中で特に3回目のものは、マニアックと言えるほど、細かなデザインの違いを指摘しました。
これは自分のコレクションの収集数・収録数を増やすためにやっているのではなく、別のところでもお話しするつもりですが、ブロックのデザイナーや職人さん達が、自部たちのオリジナリティーを主張し、他との差別化を図るために必死に工夫した≪作品≫であることを、伝え、理解していただきたいとの願いから出たものです。
その辺をお汲み取りいただき、舌足らず部分や言い過ぎの点をご容赦ください。

四角のブロックと細長ブロック (2)  「枡」形模様

野暮用で、永い間お休みさせていただいてすみませんでした。
今日からまた再開させていただきますので、お暇なときに覗いて見てくだされば幸せです。

さて、前回のお話は、周囲を四角い枠で囲ったような模様のブロックのご紹介でした。
今回はこの単純なデザインに斜めに棒を1っ本加えた形、家紋で「枡」と呼ばれる模様によく似たブロックのデザインをご紹介します。

このデザインも正方形型のブロックは、実際の使用例は時折見かけることはあるものの、マイナーな存在です。
デザインの種類も、マニアックに見ればいくつかのバリエーションがあるかも知れませんが、現時点での私のコレクションには1種類しかありません(画像1,2)。
正方形枡     「枡」紋に似た正方形ブロック
画像1 枡紋類似の正方形ブロック  画像2 左のブロックの使用例
                       第2模様(「立角」の内側に十字形)があるように見えます。


これに対して長細型のブロックではいくつかのバリエーションがあり、実際の使用例も全国に散見されます。といってもやはりマイナーなようです(画像3~8)。

細長型「枡も」紋2  細長型「枡も」紋1  細長型「枡も」紋3
画像3                 画像4                 画像5

ブロックの模様をデザインする方たちの、独自性を出そうとする姿が目に見えるようではありませんか。そして実際に壁となって結晶したものが以下の例です。

細長枡紋例1
画像6 全景写真にするとブロックが小さくなり迫力に欠けるかな。
              
細長枡紋例1
画像7                

細長枡紋例3
画像8 なかなかお洒落でしょ? 私のお気に入りの塀の一つです。
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