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隠れている模様(1) ─2個組み合わせによる「円」─

前回は正方形型ブロックの中に四分円を用いてできるデザインについてご紹介しました。
今回は半円を用いたデザインの例をご紹介します。
【ご注意ください】 ©の付いたものは私の作品です。自分の作品には責任を持つという意味で、©の付いた画像の無断使用をご遠慮いただきたいと思います。)

正方形型ブロックで半円2個で円形を作るデザインも、現時点では、台湾が多く(8種類)、それ以外では日本(1種類)、スペイン(1種類)のものが蒐集できているだけです。
半円4個で作る4枚葉のような模様は、日本、台湾、スペインでほぼ同じですが、問題はそれに付加される創意工夫です。

まず日本製から。
Block-0200
画像#0200
半円の影響を受けない部分に、枠から縦横の半円状の小さな突起が出ています。

このブロックでできる円形をご覧ください。
cg-1065
実際のブロック塀画像をトリミング
この突起、隣のブロックと合わせて円形を造るのにはあまり役立っていないかも。半円に沿ったとがった突起(2つ合わせると「反り菱」のようになる)の方が良かったのでは。。。

使用例です。
Layout-0166
画像V-0166
通常の平面ブロックの最上段にずらりとこのブロックが並ぶと圧巻です。この塀ができたての頃に順光で見てみたかったです。
ところで塀のレイアウト、3通りに造られています。このお家、個人のお宅のようなのですが、母屋、分家のようになっているのでしょうか。途中でレイアウトが変わると、外に対する”押し出し”はなんとなく弱くなってしまいます。


次に台湾のブロックをご紹介します。
まず基本形です。
Block-0201  Block-0202
画像#0201          画像#0202

次に十字架植物の花弁のような4枚の先が切り落とされた形に変化します。
Block-0203  Block-0204
画像#0203          画像#0204

さらに中部に花芯をあしらったような輪が表れました。
Block-0205  
画像#0205

次は透かし模様の入れ方が少し変化しています。
Block-0206  Block-0207
画像#0206          画像#0207

Block-0208
画像#0208

台湾のラストバッターは化粧版型です。
Block-0209
画像#0209

基本形は単純な幾何学的模様ですが、その創意工夫には驚かされます。
日本のブロックデザインにも、「ブロック・メタモルフォーゼ」でご紹介しましたように、いくつもの形の変化が見られますが、台湾のブロックデザインにも同様の「ブロック・メタモルフォーゼ」があることになります。
つまり、一つのモチーフがあると必ずその変化と流れがある、という仮説(<生意気なことを言うな)が私の『ブロック塀探訪』の原点にあります。この考えが洋の東西を問わず当てはまるという確証例を集めることが今の目標なのです。(あ~、とうとうでかいこと言っちゃったよ。言った以上頑張らなくっちゃね。)


これらの組み合わせ例です。
cg-0167 cg-0168
実際のブロック塀画像をトリミング          実際のブロック塀画像をトリミング

cg-0169 cg-0170
実際のブロック塀画像をトリミング          実際のブロック塀画像をトリミング

cg-0171
実際のブロック塀画像をトリミング

cg-0172 cg-0173
CG合成#0172 ©                    実際のブロック塀画像をトリミング

cg-0174
CG合成#0174 ©                    実際のブロック塀画像をトリミング

cg-0175
実際のブロック塀画像をトリミング

画像#0207が作る円形はトリミング位置を変えると
cg-0176
のように違ったイメージの(第3の)模様があらわれます。これなども隠れている模様の一つでしょう。
このようにいくつもの仕掛けがあって、錯視画を見る様な、人をわくわくさせる世界は大好きです。


最後になりましたが、スペインのブロックデザインをご紹介します。
Block-0210
画像#0210
なんか見たことのあるデザインでしょう。台湾の#0201にそっくりです。実際の使用例はこのブロックのみの単独使用です。
Layout-0167
画像V-0167

蒐集数が少ないので結論的なことは言えませんが、最初はスペイン人のブロックに対する考え方がまるで違うのではないかと考えてみました。
台湾や日本ではブロックを実用的(風抜き、明かり採り、目隠し)なものであると同時に、外に向けてのディスプレイとしても使用されているのにたいして、スペインでは家の換気が主体で、外部に見せるものではないと考えているのかもしれません。
しかしこれは矛盾しているように思えます。なぜなら、両者が使用しているブロックは”装飾的”という点では一致しています。見せる必要がなければ装飾的である必要はありませんから。
もしかしてスペイン人は本質的に装飾が好きなのかもしれません。なにせあの「アルハンブラ宮殿」の装飾や「装飾タイル」を創り出した人々の血が流れているのですから。
そう思ってブロックを見直してみると、このブロックのデザインは単純な幾何学的模様でデザインされています。アルハンブラの見事な装飾も、確かに、単純な幾何学的模様の繰り返しです。そこには合理性や緻密性も秘められています。
家の換気口には繰り返しは要りません。そして慣れ親しんだ図形が1個あれば十分です。
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