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愚痴を言っても始まらない

東日本大震災から1カ月が経つ。実は私の息子の家族が水戸に住んでいて、被災した。
地震当日息子は台湾に出張中で、嫁は小1の男子と年中組の園児の二人の子供を連れて避難しなければならなかった。しっかり者の嫁で、普段から貴重品は避難袋に入れるなどの準備はできていたようであったが、さすがに避難所へは着の身着のままだったそうである。
無事避難所へ着いた旨の連絡はもらったが、大阪からはその後連絡がつかなくなり、かなりやきもきしていた。息子との連絡をとるための携帯の電池を温存するため最低限の連絡にとどめていた、と後で知って、嫁の冷静さに頭が下がった。
息子は飛行機で成田に向かったが、空港閉鎖で1回目は引き返さざるを得なかった。翌日、閉鎖が解かれて2回目は成田に着いたが、今度は輸送網が寸断され、家族のいる避難所へ向かう方法がない。
思案の末息子が選んだ方法は、幸い嫁の実家が東京・十条にあってそこまでは到達できることが分り、そこで車を借りて家族のいる避難所へ向かうというものだった。十条まではJR、バスと何度も乗り継いで行った。
そのころには私の娘も我が家に帰ってきたので、娘がインターネットやラジオで道路情報を調べ、息子に連絡・誘導した。深夜だったこともあり、道路は比較的空いていたそうである。なんとか家族が再会し、明け方には東京に戻れた。
その間息子は不眠不休だった。私も終戦の時、父親が背負ったリュックの上に私を背負い、病気で寝ていた母を引っ張って引き揚げてきたことがあった。その時の父親の逞しさに畏敬の念と憧れとを抱き続けていた。私の代では子供たちに非常時に頼れる父親像を見せる機会はなかったので、息子がどこまで頑張れるか心配していたが杞憂であった。
東京で一晩寝て落ち着いた後で、孫たちと電話で話することができた。親に言われたのであろう、「元気です。」と言っていたが、地震の揺れは怖かったらしく、父親に会えたことがなによりも嬉しかったようで、息子も立派なオヤジになったなァと思った。
息子の家族が無事であったことでホッとしたものの、着の身着のままで避難したのだから、さっそく着る物に困った。嫁の実家の近くの店は、この時すでにいろいろなものが品薄状態であった。東電の放射能漏れが分ると、水や食料も買占めが起きた。こちらで(大阪で)変えるものは送ろうとしたが、こちらでも日持ちのする食料品、衣料品等が品薄になっていた。特に乾電池などは値段の安い商品はスーパー、コンビニの商品棚は空っぽだった。
私は以前に勤めていた職場で、薬品の体内動態を調べるために放射性元素でラベルした標識化合物を分析していたことがあり、ある程度の放射線に対する知識は持っている。今回の放射能漏れは”0(ゼロ)”がいくつも違うけた外れのものである。それでも被ばく量が一定の限度以内であればなにも心配はいらない。
息子が放射能被害を心配して、家族を大阪に避難させようかと考えている、と言ってきた時も、そんなに取り越し苦労をする必要はないし、品物は送るから、当分は様子を見てはどうだと言った。
事故発表の初めの頃は、官房長官が被害状況や行政処置について話しているのをTVで見て、放射能のことは専門家に説明させ、自らは行政的な対応について説明するという二段構えの方が良いのにと感じていた。「政治主導」とやらで、専門的知識もなく、東電の言いなりに情報を流しているのを見て、一抹の不安を覚えた。
案の定、時が経ち、メディアや海外の専門家からの指摘で事故の状況が明かになるにつれ、東電の無能さ、官邸の(いや政治家の)慌てふためく様が露呈され始めた。
地震、津波は天災であるが、放射能汚染は明らかに、初期判断の誤り、初期動作の遅れが原因で、これは人災である。それに何かメンツに拘っているような気がしてならない。
起こってしまったことは、腹立たしくて仕方がないが、いまさら元に戻すことはできない。いま大切なことは、事故の状況、放射能被害の状況を正確に報告すること、そしてそれを修復していく過程を明らかにし、復興のための具体的な青写真を描くことである。
「放射能汚染水が邪魔して修復作業がいつ始められるか分りません。」ではなくて、汚染水をどのように処理するのか、そのために何をするのか、いつ頃終了できるのか、対策費はいくらになるのか、人の配置や組織をどう動かすのか等々を明確にすることである。
希望と見通しがあれば、国民は痛みに耐えられるし、協力もできる。そのリーダーシップが必要なのである。人気き取りのための被災地訪問などやってる場合かっ。
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