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地抜き(型抜き)ブロック(6) ─ 1穴:餅紋 & ちょっと変わり種の紋型─

このシリーズ(地抜き型紋が1個)の最大のものは「菱」紋型ブロックデザインです。
「菱」紋型デザインは、透かし型にも、地抜き型にも、多くのサブグループとバージョンがありますので、そのデータ整理がなかなか進みません。現在頑張ってはいますが、出来上がるまでの間繋ぎにあまり見かけない「変わり者」のブロックデザインをご紹介します。


まず「餅」紋。
子供の頃に聞いた話だったと思います。むかし、武士たちは戦場に出かける時、特に下級の武士たちは自分の食料を自前で調達しなければならないことがありました。そのとき携行食料としておにぎりが重用されたのですが、おにぎりは傷み易いので、「餅」がとってかわったのでしょう。
おにぎりは現在の三角むすびではなく団子みたいな丸むすびだったようです。当然餅も、携帯しやすいように、また食べやすいように丸餅でした。そして保存食として一般の生活にも必要なものでした。
餅は戦場の武士の重要な携行食料であると同時に、やがて出世や祝い事と結びついて、それが図案化され、家紋になりました。それが「白餅」です。
一方おにぎりや餅にはノリを巻いたり、おはぎのように何かをまぶしたりすると、外見が黒いおにぎりや黒い餅になります。それが「黒餅」です。
家紋で表すときは、黒地にの紙や布の上に白丸を描いたものが「白餅」、白地に黒丸が「黒餅1」です。
このうち「黒餅」は音訓読みして「こくもち」、つまり「石持ち(大名の禄高を表す”石”)」と語呂合わせで縁起の良いものとして扱われるようになりました。
ブロックデザインで表すときは、ブロックに丸い穴(輪ではありません)を開けたものが「石持ち」、円盤状のものが「「(白)餅」です。
下図をご覧ください。これは以前に掲載したもの(3/14 ブロック・メタモルフォーゼ(4))ですが、「白餅」と「輪」を交互に並べています。(本当は「白餅」と「石持ち」両方を並べたかった(?))
Layout-0110

ブロックデザインとして、単独で「白餅」を表したもの(透かし型)はありません。

「石持ち」の例は
Block-0323
画像#0323

使用例です。
Layout-0263
画像V0263

Block-0324
画像#0324

使用例です。
Layout-0263
画像V0263

Block-0325
画像#0326

使用例です。
Layout-0264
画像V0264

このように「石持ち」型のデザインは大谷石・大型ブロックだけのもので、日本式の細長型ブロックには見られません。


この「石持ち」型デザインに似たものもあります。
こちらをご覧ください。
Block-0326
画像#0326
鉄アレイのような形で、もちろん家紋にはありません。強いて家紋風に名付けると「並び石持ち」か「二つ串団子」でしょうか。しかし前者だと「石持ち」同志の間の部分は不要のはずですし、後者だと「串」は二つの「団子」を突き抜けているはずです。まさに”帯に短く襷に長し”状態です。やっぱり「芸術的模様」に属させるのが一番落ち着くと思います。

使用例です。
Layout-0265
画像V0265
この塀のレイアウトはよく考えられています。上の段に積まれた模様と下の段の模様は1個半スパンずれていて、上の段と下の段は2段差が設けられています。このためゆっくりとしたリズムで模様が上下している感じになっています。


次のデザインも伝統的模様とすべきかどうか迷っています。
Block-0327
画像#0327
一見すると「地紙」紋型デザインに見えます。でも「地紙」紋型ブロックと較べてみると狭い方の部分が直線的になっていて、「地紙」特有の反りがありません。強いて伝統的模様の中から形の似ているものを探すと「鉞(鉞)」紋に近いのかなぁと思ったりもしますが、「鉞」だと木の棒が付くはずで、刃に対する背の部分にはその棒を通す穴がなければなりません。このデザインでは明らかにそのスペースはありません。これも芸術的模様に加えることになりそうです。

使用例です。
Layout-0266
画像V0266


最後にこれもややこしい模様をご覧いただきます。
Block-0328
画像#0328
模様の形から「雲」か「霞」を表しているように見えるので伝統的模様の一つだと思っているのですが、家紋には類似のものは見当たりません。そこで勝手に「雲型肘木」と呼んでいます。
まだ学生の頃、大阪府内の大学の英会話クラブ(ESS)の学生達に呼びかけて、日本文化を外国の学生に伝えようと「日本文化研究会」を作りました。会の活動は主として奈良にあるお寺(建築)や仏像(像の種類や意味)や美術工芸品などを調べて、それを自分たちで英語で説明することでした。通訳のまねごとと日本伝統文化を知ることが目的でした。(ちなみに私は宮崎県延岡市の出身で、そのような古寺や古美術などに見たり触れたりしたことはありませんでした。)
いまでこそ、そのような英語本はワンサカとありますが、当時は普通の書店に並んでいることは稀でした。市立図書館やアメリカ文化センターなどにも出向きましたが、自分たちが目指す内容のものを見つけることはできませんでした。
実際に有名なお寺を何度も回りました。法隆寺の金堂の建築について調べていた時に「雲型肘木」を見て他のお寺にはない斗(ます)や肘木の組物が印象に残りました。このブロックデザインはその「雲型肘木」を思い出させてくれます。

使用例です。
Layout-0267
画像V0267

Block-0329
画像#0329
支えのつもりでつけたのでしょうが、なくても大丈夫です。それとも斗や肘木を支える柱でしょうか。

使用例です。
Layout-0268
画像V0268

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