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地抜き(型抜き)ブロック(13) ─ 2穴: 「家紋で説明できるのか」 ─

このブログではブロック塀の模様をできるだけ日本の伝統文様で説明、命名しようとしています。その具現的な形として「家紋」をお手本にしています。それによってうまく説明できることもありますが、無理のごり押しのようなこともあります。
それは、世界中の紋章の中で日本の家紋ほど、徹底的な抽象化が行われていながら、なお、最初の形が残されていること、白黒二色(?)(「有」or「無」の二元論)にまで究極(つきつめ)ている点が他に類をみないほど凍りつくような緊張感がありますし、普遍性を表現したものとして素晴らしいと思うからです。種類が多いこと、武家だけではなく庶民も使用していることも大きなポイントです。
日本にこのような抽象的表現があることは、大いに誇って良いことですから、もっと大切に受け継いで欲しいし、世界にたいしても発信して欲しいと思います。

私はブロック業界とは何の関係もない人間です。
大学では「有機反応速度論」を専攻していましたし、大学を出てからは専攻分野で必要だった統計学(データ処理)の範囲を広げて、薬効評価、官能検査、市場調査、アンケート調査に関わってきた(それ以外に有機合成、動物解剖、食品微生物同定などにも携わりました)、根っからの「理系人間」です。
若いころからスキー、ドライブ、絵画鑑賞を楽しんできましたが、定年近くになって、老後の趣味として「散歩がてらの街角ウォッチング」の一つとして始めたのが「ブロック塀探訪」です。

ブロック塀に使用されるブロックのデザインは、半数近くが「家紋」の図柄と類似しています。解析すれば恐らく「有意差」が出るのではないかと思います。何回も書きますが、強引に辻褄合わせをしているものもあることは確かです。

そんなブロック塀のブロックデザインと家紋との関係ですが、なんとなく日本風な図柄なのですが、家紋では説明できないものがいくつかあります。あるいはどちらにしようかと迷っているものもあります。
今回はそんな例をご紹介します。見方によってはナンセンスに思われるかもしれませんが、私の現在の実力はそんなものです。ブロック・コレクション初心者に毛の生えかけたレべルです。全然大したことありません。

Block-0385
画像#0385
大谷石・大型ブロックの一つです。「松紋」型なのか、「州浜紋」型なのかわかりません。
使用例も残っていないところをみると、自分でもあまり興味がなかったのかもしれません。


Block-0386
画像#0386
恐らく後から開けた穴だと思いますが、もしかすると探している「長円」形かも知れないと思い、掲載しました。(文末に注)

斜め位置からです。
Layout-0324
画像V0324
ブロックの左側の穴の白い三角形は光が差し込んでできたものです。

次も一見壊れたブロックのようですが、よく見ると
Block-0387
画像#0387
長円形の穴が3個または4個分空いていて、2つ目、3つ目が壊れているのかと思われますが、2つ目の欠けている長円の部分を補うと、残り部分がうまく長円形になりません。

使用例をみると
Layout-0325
画像V0325
同じ図柄のブロックを2個左右対称に並べています。しかも4対もです。偶然壊れたとは思えません。

全体図です。
Layout-0326
画像V0326
塀全体を見ても、これはこれでうまくおさまっています。


次のはなんの紋様をデザインしたものなんでしょうか。

Block-0388
画像#0388
機械的に判断すれば地抜き型2穴、でよいのですが、でも抜けた形はなんでしょう。現代風模様のように見えますが、なにか見たことのあるような図柄が取り込まれているようにも思えます。
これは下の家紋「四つ剣菱紋」の縦または横の「剣」の部分ではないでしょうか。
上の方の左右両端の四分円は”地”ですからどうしても残ります。それは下側でも同じですが、下側の場合はパカーンとしていて無意味なスペースになります。たまらなくなって浅彫りの円形を付けたものと思われます。この円形には紋様的な意味はありません。デザイナーの必死の思いが目に浮かびます。

Kamon-001
四つ剣菱 紋

使用例です。
Layout-0150
画像V0150(再掲)
塀として何とかおさまっているように見えますが、ブロックは折角ユニークなデザインをしているのだから、この位置のレイアウトは可哀そうですよ。

このブロックデザインには透かし型があって、そちらは十分見応えがあります。
Block-0389
画像#0389

使用例です。
Layout-0326
画像V0326
この塀のレイアウト模様は台北の古い官僚の住宅にも似たものが見られますから、日本の伝統模様とは言えないようです。

次は前々回の「鱗紋」型デザインでご紹介しようかとも考えたのですが、その時は踏ん切りがつきませんでした。

Block-0390
画像#0390
家紋の「鱗紋」には対い合っている頭(頂点、尖っている部分)の間に別の図柄を挟む発想はありませんし、重なり合っているものもありません。
図柄としては「クロス紋」の変形のようにも見えます。

使用例です。
Layout-0327
画像V0327
単独の模様として見ても、塀にして眺めても、印象に残る1件です。


この種の悩みはまだまだありますが、今回はこの辺で。。。



【補注】

広辞苑では「長円」を「楕円」としていますが、ここで言っているのは「小判形」をしていて、より長い形のものです。
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